No. 001北海道・東北北海道

根室半島チャシ跡群

Nemuro Peninsula Chashi Sites

城跡・遺構

海に面した崖や岬に、アイヌの人々が築いたチャシの跡が残っています。天守を見る城とは違い、壕や盛土から、北の地域の暮らしと守りを読み取る遺跡群です。

根室半島のチャシ跡が残る草地の岬と水面
根室半島のチャシ跡が残る草地の岬と水面写真:1467jp · CC BY-SA 3.0 · 縮小・WebP変換。一覧では枠に合わせて表示。写真は撮影当時の姿です。現在の工事・公開状況は本文と公式案内でご確認ください。

まずは、城の素顔から

この城の基本情報

城のかたち
アイヌのチャシ跡群
築城・成立
16〜18世紀頃と推定。正確な年代は不明
築城に関わった人物・勢力
アイヌの人々
別名・呼び名
—
いま残るもの
壕、盛土、崖上の平坦面

THE STORY

歴史をひもとく

市内のチャシの正確な築造年は分かっておらず、主に16〜18世紀頃と考えられています。根室市で確認される32か所のうち、24か所が国指定史跡の遺跡群を構成します。半島の海岸には、地形を利用した区画が今も地表に残っています。近年は測量や研究によって、形状と多様な役割の理解が進められています。

LAYOUT & ARCHITECTURE

地形と建物を、見てみよう。

海に落ちる崖を一方の境界とし、陸側を壕で区切る「面崖式」が多く見られます。石の天守台ではなく、半円形や方形の壕と盛土が遺跡を読む手掛かりです。複数の壕や平坦面を組み合わせる例もあります。

A CLOSER LOOK

この城では、ここに注目。

01

ヲンネモトチャシ

温根元湾の西側に突き出す岬に、盛土と壕で二つの平坦面を設けています。自然の岬をどのように区切ったのかを、見学路から確かめてみましょう。

02

ノツカマフの壕

ノツカマフ1号・2号は、海に向かう崖上に半円形の壕を持ちます。隣り合う遺構でも、壕の深さや囲まれた面積に違いがあります。

03

多様な役割

チャシは砦だけでなく、祭祀や見張り、話し合いの場などにも使われたと考えられています。一つの軍事施設像に当てはめず、アイヌ文化の中で理解することが大切です。

THROUGH THE YEARS

歴史年表

  1. 16〜18世紀頃

    根室のチャシが築かれたと考えられる時期。

  2. 1983〜1984年

    二度に分けて国の史跡に指定。

  3. 2006年

    日本城郭協会が日本100名城に選定。

BEFORE YOU GO

訪ねる前の、ひとメモ。

見学先と利用できる道は観光協会の最新案内で確認してください。ヲンネモトでは指定駐車場を使い、漁港・私有地・作業場へ立ち入らないでください。冬季は除雪されません。

情報確認:2026年9月27日

出典・参考にした公式情報

営業時間・入城料・工事や公開範囲は、訪問前に各施設の公式案内をご確認ください。