レオナルド・ダ・ヴィンチ
16世紀初め
『モナ・リザ』『最後の晩餐』を描いたルネサンスの芸術家
絵画だけでなく、人体や自然、機械についても観察し、多くの手稿を残しました。芸術と学問が結び付くルネサンスの特徴を示します。構想した機械がすべて実用化されたわけではありません。観察の記録と、完成した作品や技術を分けて理解しましょう。
第3部 · 第14章
14〜17世紀 / ヨーロッパ・地中海
位置関係を示す地図です。歴史的国境・支配領域を表す図ではありません。地形:Natural Earth(Public Domain)。
考える視点:新しい考えがすぐ全員に受け入れられるわけではない
イタリアのでは商業や金融の富が文化の支援に関わりました。ルネサンスは古典への関心と新しい表現を含む動きですが、すべての人が中世と全く違う生活へ変わったわけではありません。宮廷、教会、の有力者が作品を注文し、芸術家の活動を支えました。
作品の制作には材料、工房、弟子、資金が必要です。レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロを学ぶときは、才能だけでなく制作の条件も見ます。人体や遠近法の表現は観察や技術と結び付きました。芸術と学問を、当時のの活動の中に位置付けましょう。
古典の文章を学び直す人文主義は、言葉や教育、政治への関心を広げました。古代の知識をそのまま再現するのではなく、当時の問題に合わせて読み直します。写本や翻訳、学者の往来は、古典が伝わるための仕事でした。東地中海やイスラーム世界との関係も重要です。
活版印刷の広まりは、本を作り伝える方法を変えました。ただし、すべての人がすぐに文字を読めるようになったわけではありません。価格、言語、学校、規制などが読者の範囲に関わります。印刷はや科学の議論にも用いられました。
コペルニクスは地動説の体系を示し、ガリレオは望遠鏡で観測を行い、ケプラーは惑星の運動を法則で説明しました。望遠鏡自体をガリレオが最初に発明したわけではありません。理論、道具、観測記録を別の働きとして整理すると、研究の積み重ねが見えます。
ニュートンは運動と万有引力を体系化しました。ベーコンは観察や実験、デカルトは確かな根拠を得る方法を論じます。科学の発展は宗教を持つ人々とも関わり、単に信仰がなくなった結果ではありません。新しい説明がどの証拠によって支えられたかを問います。
シェイクスピアの演劇やセルバンテスの小説は、人間、社会、理想と現実を描きました。作品は読者や観客、出版や劇場の制度と結び付きます。文学を時代の事実をそのまま写す記録として扱わず、作者が何をどのように表したかを読みましょう。
ルネサンスや科学革命という区分は、複雑な変化を整理する目印です。地域によって時期や特徴は違い、古い考えと新しい考えが並んで存在しました。変化を一人の発明や一つの年に縮めず、学び、議論、技術、資金がつながる過程として理解します。
出版、読者、学問や宗教の議論に変化をもたらした。
地動説の体系は後の観測や理論の発展につながった。
運動法則と万有引力が体系化された。
本文を読んだ後の復習や、言葉を調べるときに使えます。
16世紀初め
『モナ・リザ』『最後の晩餐』を描いたルネサンスの芸術家
絵画だけでなく、人体や自然、機械についても観察し、多くの手稿を残しました。芸術と学問が結び付くルネサンスの特徴を示します。構想した機械がすべて実用化されたわけではありません。観察の記録と、完成した作品や技術を分けて理解しましょう。
16世紀初め
『ダヴィデ像』やシスティーナ礼拝堂の天井画を制作した
ルネサンスの彫刻家・画家・建築家です。人体の力強い表現で知られ、教皇らの注文で大規模な作品を作りました。『ピエタ』も代表作です。芸術家の創作と、教会や権力者による依頼・支援の関係を合わせて見ることが大切です。
16世紀初め
『アテネの学堂』などを描き、調和のある構図で知られた
ルネサンスの画家です。『アテネの学堂』には古代の哲学者たちが描かれ、古典文化への関心が表れます。聖母子の絵でも知られます。レオナルド、ミケランジェロと同時代ですが、代表作や表現の特徴を対応させて整理しましょう。
1543年
『天球の回転について』で地動説を示した
ポーランドの天文学者です。地球が太陽の周りを回ると考える体系を示しました。当時は天体観測や計算の課題も残っていました。後のケプラーやガリレオの研究によって議論が発展します。新しい理論が受け入れられるまでの長い過程として理解しましょう。
17世紀初め
望遠鏡で木星の衛星などを観測し、地動説を支持した
イタリアの科学者です。物体の運動も研究し、実験や数学による説明を重視しました。地動説をめぐり教会の裁判を受けます。望遠鏡そのものの発明者ではありません。観測技術の改良と、それを使った新しい発見を区別しましょう。
1609年
惑星が楕円軌道を動くなどの法則を示した
ドイツの天文学者です。ティコ・ブラーエの精密な観測記録を利用し、惑星の運動を数学的に説明しました。円を理想とする見方から離れた点が重要です。観測した人と、そのデータから法則を見いだした人の協力関係にも注目しましょう。
1687年
『プリンキピア』で運動法則と万有引力を体系化した
イングランドの科学者です。地上の物体の運動と天体の運動を共通の法則で説明しました。光学や数学の研究でも知られます。先行する多くの観測や理論を踏まえて体系を作ったため、近代科学は一人だけの発見で成立したわけではありません。
1620年
『ノヴム・オルガヌム』で観察や実験を重視する方法を論じた
イングランドの思想家・政治家です。先入観に注意し、個々の事例から知識を作る帰納的な方法を重視しました。実験や観察を通じて自然を調べる考えは近代科学に影響します。デカルトの理性を重視する方法と比較すると整理しやすくなります。
1637年
『方法序説』で「我思う、ゆえに我あり」と論じた
フランスの哲学者・数学者です。確実な知識を得るため、疑えるものを一度疑う方法を用いました。心と身体の関係も論じ、数学にも貢献します。疑うこと自体を目的にするのではなく、確かな根拠を見いだすための方法として理解しましょう。
1600年前後
『ハムレット』『マクベス』などの戯曲を書いた
イングランドの劇作家・詩人で、劇団にも関わりました。悲劇だけでなく喜劇や歴史劇も残します。人間の欲望や権力、家族の関係を舞台で描きました。作品は後世にさまざまな言語や映像へ翻案されています。演劇が盛んな都市文化と合わせて理解しましょう。
1605年
騎士道物語を題材に小説『ドン・キホーテ』を書いた
スペインの作家です。理想と現実がずれる主人公と、その旅を描きました。作品は前編と後編からなります。読書や物語が人の世界の見方にどう影響するかも問われています。シェイクスピアと同じ時代の作家ですが、国と作品の形式を区別しましょう。
コペルニクス
1543年発表。
フィレンツェ
メディチ家の庇護。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
万能の天才。
宗教裁判
「それでも地球は動く」。
フランシス・ベーコン
経験論の祖。
デカルト
合理論の祖。近代哲学の父。
シェイクスピア
「ハムレット」「ロミオとジュリエット」。
サン・ピエトロ大聖堂のドーム
画家・彫刻家・詩人・建築家。「最後の審判」も彼の作品。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
画家・彫刻家・建築家・科学者・発明家。あらゆる分野に才能。
ガリレオ・ガリレイ
落体の法則、振り子の等時性など。望遠鏡で天体観測。
惑星の楕円軌道運動の法則
3つの法則で惑星の運動を数学的に記述。
「プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)」
1687年。近代物���学の基礎。
フランシス・ベーコン
帰納法・経験論の祖。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に描かれた。
ミケランジェロ
「天地創造」を含む大作。
セルバンテス
近代小説の先駆けとされる。
ボッティチェリ
三大巨匠はダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ。
活版印刷機
1450年頃。聖書の大量印刷を可能にした。
グーテンベルク
1450年頃。宗教改革に大きな影響。
フィレンツェ
銀行業で財を成し、ルネサンスを庇護。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
絵画のほか解剖学・工学など幅広い分野で業績を残した。
ミケランジェロ
彫刻『ダビデ像』でも知られる。
グーテンベルク
聖書の大量印刷を可能にし、宗教改革の思想拡散にも寄与した。
コペルニクス
当時主流だった天動説に対する画期的な理論だった。
ニュートン
近代物理学・古典力学の基礎を築いた。
ラファエロ
聖母子像の名手としても知られる、ルネサンス三大巨匠の一人。
ブルネレスキ
遠近法の研究でも知られる。
帰納法
「知は力なり」の言葉とともに経験論の基礎となった。
トリチェリ
圧力の単位トル(Torr)に名を残す。
本文を閉じて、この章の「背景 → 展開 → 結果」を自分の言葉で説明してみましょう。誰にどんな変化があったかも加えると、説明が具体的になります。
コペルニクス
1543年発表。
フィレンツェ
メディチ家の庇護。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
万能の天才。
宗教裁判
「それでも地球は動く」。