世界の宗教史 / 全5巻

第4巻

近世編

宗教改革と世界への伝播

15〜18世紀を中心に全3章

近世の宗教世界を、アフリカ・アジアの交流、宗教改革、大航海時代から読む。国家と信仰の関係が組み替わる一冊。

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巻頭

16世紀は、ヨーロッパの教会が再編された時代であると同時に、アジアの帝国や海上交易が大きな役割を果たした時代でもあります。本巻は宗教改革だけを世界史の中心に置かず、南アジアの信仰運動やアフリカの伝統から近世へのつながりを確かめます。

印刷物は教義の論争を広い読者へ届け、支配者は宗派の違いを統治の制度にも組み込みました。海上進出は教えと人を運びましたが、征服や強制も伴いました。宗教が「広がった」という表現の内側にある、受容・選択・抵抗・再解釈の歴史を読みます。

この巻で学ぶこと

  1. 近世の宗教史をヨーロッパ・アフリカ・アジアのつながりで捉える。
  2. 宗教改革を教義・印刷・国家の利害から説明する。
  3. 宣教と植民地支配、現地の人びとの主体的な行動をあわせて考える。

CONTENTS

この巻の目次

  1. 第1章アフリカ・南アジアの交流と新しい伝統
    1. 1.アフリカの宗教史は単一ではない
    2. 2.南アジアのバクティとスーフィー
    3. 3.ナーナクとシク教
    4. 4.ムガル帝国の宮廷と多様性
    5. 5.オスマン帝国とサファヴィー朝
  2. 第2章宗教改革 ― 信仰・印刷・国家
    1. 1.1517年、ルターの問題提起
    2. 2.改革は一つの運動ではなかった
    3. 3.カトリック内部でも改革が進む
    4. 4.宗教戦争から共存の制度へ
  3. 第3章大航海時代と宗教 ― 宣教・植民地・受容
    1. 1.航路の拡大とカトリックの宣教
    2. 2.伝わった先で変化する信仰
    3. 3.強制された同化を具体的に見る
    4. 4.失われなかった伝統と新しい共同体
  4. 巻末まとめ