ペリクレス
紀元前5世紀
アテネ民主政の全盛期を率い、パルテノン神殿の建設を進めた
古代ギリシアの政治家です。市民の政治参加を進めましたが、女性、奴隷、在留外国人は市民の権利を持ちませんでした。デロス同盟を背景にアテネの影響力が強まります。民主政の発展と、その限界や他都市との対立を合わせて理解しましょう。
第1部 · 第5章
前2千年紀〜前1世紀 / 地中海・西アジア
位置関係を示す地図です。歴史的国境・支配領域を表す図ではありません。地形:Natural Earth(Public Domain)。
考える視点:民主政にも排除があり、征服は文化交流と被害を同時に生む
エーゲ海の島々や沿岸では、海上の移動が社会の形成に関わりました。ギリシアのポリスは、と周辺の農地を含む共同体です。政治の形や人々のは一様ではありません。アテネとスパルタを比べる際は、政治参加、軍事、教育、労働を誰が担ったかに注目します。
植民活動やは各地をつなぎ、や文字、文化の交流を広げました。ただし、植民する側だけでなく、現地の人々との関係も重要です。ポリスは周辺世界から切り離された小さなではありません。ペルシアなどの広いとの関係が、その政治や軍事を変えました。
アテネでは市民の政治参加が発展しました。ペリクレスの時代はその全盛として知られますが、市民には女性、奴隷、在留外国人が含まれませんでした。直接政治に参加する仕組みと、現代の代表制やは異なります。という同じ言葉の中の違いを確かめましょう。
デロス同盟でアテネが強い力を持つと、同盟の協力と支配の境界が問題になります。パルテノン神殿の建設など文化の発展と、他からの負担は無関係ではありません。スパルタとの対立や戦争はポリスの社会に大きな影響を与えました。政治制度と対外関係を一緒に読む必要があります。
ソクラテスは対話を通じて知識や善を問い直しました。本人の著作は残らず、弟子らの記録によって知られます。プラトンはイデアや正義を論じ、アリストテレスは観察や分類を含む幅広い研究を行いました。師弟関係があっても、考え方が同じだったわけではありません。
哲学や演劇、歴史の叙述はの公共生活と関わります。戦争、裁判、政治の判断などが、人間は何を知り、どう行動すべきかという問いを生みました。文化を「偉大な人物が生まれた」という説明で終えず、議論を支える教育や共同体の場を考えましょう。
アレクサンドロスの遠征はペルシアを倒し、広い地域に支配を及ぼしました。死後には王国が分かれます。ギリシアの文化と西アジア、エジプトなどの文化が交流するヘレニズム世界が広がりました。征服は交流だけでなく暴力や支配も伴うため、その双方を学びます。
新しいや宮廷は学問や芸術を支えました。数学、天文学、地理などの研究は、各地の知識の蓄積と結び付きます。アルキメデスの研究もその世界の中に位置付けられます。文化の広がりを一方向の伝播とせず、異なる地域の人々が作った新しい表現や知識として捉えましょう。
参加できる市民には制限があり、現代の普通選挙とは異なった。
征服と文化の交流がユーラシア西部を結び付けた。
本文を読んだ後の復習や、言葉を調べるときに使えます。
紀元前5世紀
アテネ民主政の全盛期を率い、パルテノン神殿の建設を進めた
古代ギリシアの政治家です。市民の政治参加を進めましたが、女性、奴隷、在留外国人は市民の権利を持ちませんでした。デロス同盟を背景にアテネの影響力が強まります。民主政の発展と、その限界や他都市との対立を合わせて理解しましょう。
紀元前399年
対話を通じて知や善を問い、アテネで死刑に処された哲学者
自分が何を知っているかを問い直す姿勢を重視しました。本人の著作は残らず、弟子のプラトンなどの記録を通じて知られます。多数の人が信じる意見をそのまま受け入れず、言葉の意味や根拠を確かめる方法が哲学の発展に影響を与えました。
紀元前4世紀
イデア論を説き、『国家』などの対話篇を書いた
ソクラテスの弟子で、アテネにアカデメイアを設けました。感覚で捉える世界と、普遍的なものとの関係を考えます。『国家』では正義や理想の政治について論じました。弟子のアリストテレスとは考え方が異なるため、師弟関係と思想の違いを整理しましょう。
紀元前4世紀
論理学・倫理学・政治学・生物学などを体系的に研究した
プラトンに学び、アレクサンドロスの教育にも関わりました。アテネでリュケイオンを開きます。観察や分類を重視する研究は多分野に及びました。古代の学問では現在のような専門分野の境界が明確ではなかった点にも注目しましょう。
紀元前330年
アケメネス朝ペルシアを倒し、東方へ大遠征を行った
マケドニアの王で、ギリシアから西アジア、エジプト、さらにインド方面へ進軍しました。遠征後、ギリシア文化と各地の文化が交流するヘレニズム世界が広がります。死後に帝国は分裂しました。征服の広さと、長期的な統治の安定を分けて考えましょう。
紀元前3世紀
浮力やてこの原理などを研究したシラクサの学者
数学と力学にすぐれ、図形の面積や体積なども研究しました。浮力の法則は水中の物体に働く力を説明します。「ユーレカ」などの逸話には後世の伝承も含まれます。確かな研究内容と、人物を印象付ける物語を区別して覚えましょう。
ペリクレス
前5世紀の黄金時代。
ギリシア連合軍
テミストクレスが指揮。
ポリス
アテネ、スパルタが代表。
マケドニア
東方遠征でペルシアを征服。
軍事教育
7歳からの厳しい訓練。
プラトン
イデア論を唱えた。
アテネとスパルタ
前431〜404年。
エジプト
ヘレニズム文化の中心。
奴隷反乱
前73年の第三次奴隷戦争。
リュケイオン
逍遥学派。
ゼウス
オリンポスの主神。
ヒポクラテス
「ヒポクラテスの誓い」。
ホメロス
「イリアス」と「オデュッセイア」。
スパルタの伝説的立法者
軍国主義的な制度を確立したとされる。
ペロポネソス戦争
「戦史」。客観的・科学的な歴史記述の先駆。
演劇(悲劇と喜劇)
アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスが三大悲劇詩人。
ピュタゴラスの定理(直角三角形の辺の関係)
「万物は数なり」。音楽と数学の関係も研究。
ゼノン(キティオンの)
アテネのストア・ポイキレ(彩色柱廊)で教えたことから命名。
浮力の原理(アルキメデスの原理)
「エウレカ(分かった)!」の逸話。シラクサの科学者。
高い丘の上の城塞・聖域
アテネのアクロポリスにパルテノン神殿がある。
コイネー(共通ギリシア語)
新約聖書もこの言語で書かれた。
アリストテレスの学派(リュケイオン)
「逍遥(ペリパトス)」しながら議論したことから命名。
少数のスパルタ兵がペルシア大軍を足止め
前480年。レオニダス王と300人のスパルタ兵。
ギリシア統一によるペルシア遠征
マケドニアのフィリッポス2世に期待を寄せた。
アテネの僭主(独裁者だが経済発展に貢献)
前6世紀。農民���支援し、アテネの文化事業を推進。
快楽主義(心の平静=アタラクシアを追求)
「隠れて生きよ」。政治参加を避け心の平穏を重視。
アレクサンドロス大王
前330年。復讐とも酔った勢いとも言われる。
前371〜前362年
レウクトラの戦いでスパルタを破る。エパメイノンダスが指導。
非合法に権力を握った独裁者
必ずしも暴君ではなく、民衆の支持で権力を握った者もいた。
6000票
僭主出現防止。追放10年。
アリストテレス
マケドニア王が招聘。
クノッソス
迷宮伝説の起源。
アレクサンドロス大王
前330年。イランに遺跡が現存。
アリストファネス
「雲」「蜂」などの風刺劇。
6000票
僭主の出現を防ぐ民主的制度。
インド(インダス川流域)
兵士の反乱で引き返した。
クノッソス
クレタ島。迷宮(ラビリンス)伝説の舞台。
シュリーマン
「アガメムノンのマスク」を発見。
アテネ軍
前490年。マラソン競技の由来。
アポロン神殿の巫女による予言
ギリシア世界の重要な意思決定に影響。
カルタゴ
三国はエジプト・シリア・マケドニア。
極めて厳格(些細な罪にも死刑)
「ドラコニアン」(厳格な)の語源。前621年。
約1500年間(中世末まで)
解剖学と生理学の権威。ルネサンスまで疑われなかった。
レオニダス王
前480年。ペルシア軍の侵攻を遅らせた。
タレス
自然哲学の祖。ミレトス学派。
太く力強い柱
パルテノン神殿に使用。
アリストテレス
マケドニア王フィリッポス2世が招聘し、若きアレクサンドロスを教育した。
プラトン
ソクラテスの弟子で、イデア論を展開した。
アテネ
成人男性市民が民会に参加する直接民主政を採った。
クレタ島
エーゲ文明の一つで、青銅器時代に繁栄した。
アテネとスパルタ
紀元前431〜404年。スパルタの勝利でアテネの覇権が終わった。
スパルタクス
反乱軍は一時ローマを脅かしたが、最終的に鎮圧された。
アリストファネス
アリストファネスは風刺喜劇で知られる喜劇作家。
エラトステネス
アレクサンドリア図書館長を務め、天体観測から算出した。
トゥキディデス
厳密な史料批判の姿勢から「科学的歴史記述の祖」とも呼ばれる。
ソクラテス
著作を残さず、その思想は弟子プラトンの対話篇を通じて伝わる。
テミストクレス
前480年、三段櫂船の海軍力を強化してペルシア艦隊を撃破した。
カイロネイアの戦い
この勝利でマケドニアはギリシアの覇権を握った。
ムセイオン
付属の大図書館とともにヘレニズム学術の中心となった。
世界市民主義(コスモポリタニズム)
アレクサンドロスの大帝国の出現を背景に生まれた。
ヘレニズム期のギリシア彫刻
19世紀にエーゲ海のメロス島で発見された。
エウクレイデス(ユークリッド)
その体系は近代に至るまで幾何学の標準テキストであり続けた。
ファランクス
盾と長槍を持つ市民兵が隊列を組んで戦った。
プルタルコス
後世の文学や思想に大きな影響を与えた。
ヘシオドス
農民の生活と神々の系譜をうたい、ホメロスと並び称される。
アリスタルコス
当時は支持されず、天動説が主流であり続けた。
ペロポネソス同盟
アテネのデロス同盟と対立し、ペロポネソス戦争に至った。
アカデメイア
その名は現代の「アカデミー」の語源となった。
イッソスの戦い
ダレイオス3世は戦場から逃走し、家族が捕虜となった。
ディアドコイ
争いの結果、帝国はプトレマイオス朝・セレウコス朝・アンティゴノス朝などに分裂した。
コリント式
ドーリア式・イオニア式とともにギリシア建築の三様式をなす。
線文字B
解読の結果、古いギリシア語を記していたことが判明した。
シノイキスモス
アクロポリスを中心に人々が集まり都市国家が形成された。
バクトリア
セレウコス朝から独立し、ヘレニズム文化を東方に伝えた。
アンティゴノス朝
前168年、ローマに敗れて滅亡した。
ストラボン
当時知られていた世界の地理を集大成した。
ポセイドン
ゼウス・ハデスと並ぶ三大神の一柱で、三叉の矛を持つ。
本文を閉じて、この章の「背景 → 展開 → 結果」を自分の言葉で説明してみましょう。誰にどんな変化があったかも加えると、説明が具体的になります。
ペリクレス
前5世紀の黄金時代。
ギリシア連合軍
テミストクレスが指揮。
ポリス
アテネ、スパルタが代表。
マケドニア
東方遠征でペルシアを征服。