世界の宗教史 / 全5巻

第1巻

古代宗教編

宗教の誕生と古代文明

先史時代〜古代全3章

文字のない時代の信仰から、都市と王権に結びつく祭祀へ。宗教を歴史として読むための土台をつくる一冊。

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巻頭

人びとはなぜ死者を弔い、目に見えない存在について語り、共同で儀礼を行ってきたのでしょうか。こうした営みは、後の大きな宗教が成立するよりも前から存在していました。しかし、残された遺物は人びとの心をそのまま語ってはくれません。本巻は、わかることとわからないことを分ける、歴史の読み方から始めます。

都市が育つと、祭祀を担う人びとや神殿は、政治・経済とも深く関わるようになります。メソポタミア、エジプト、地中海、古代イランを通じて、信仰と社会の仕組みが結びつくさまを見ます。のちの世界宗教だけを基準に古代を見るのではなく、それぞれの社会で宗教が果たした役割を考えます。

この巻で学ぶこと

  1. 信仰上の説明と、史料を用いた歴史的説明の違いを理解する。
  2. 先史時代の遺構を、解釈の限界を踏まえて読む。
  3. 都市・王権・祭祀の結びつきを具体例で説明できるようにする。

CONTENTS

この巻の目次

  1. 第1章宗教とは何か ― 歴史として読む
    1. 1.「宗教」を一つの定義に閉じ込めない
    2. 2.信仰の説明と歴史学の問い
    3. 3.同じ宗教の中にも歴史がある
    4. 4.この教科書の読み方
  2. 第2章先史時代の信仰 ― 遺物から何がわかるか
    1. 1.埋葬と造形は、何を物語るか
    2. 2.農耕・定住と季節の営み
    3. 3.ストーンヘンジを「一時点」で見ない
  3. 第3章古代文明と宗教 ― 都市・王権・秩序
    1. 1.メソポタミアの都市と守護神
    2. 2.エジプトの王と死後の世界
    3. 3.地中海では祭祀が公共生活に組み込まれた
    4. 4.古代イランから続くゾロアスター教
  4. 巻末まとめ