問1:地図上の直線距離が4cmだった。実際の直線距離として正しいものを選べ。
資料・調査メモ(編集部作成)
地図の縮尺は1:25,000。A地点とB地点の地図上の直線距離を測ると4cmだった。
- 1km
- 100m
- 10km
- 100km
正解と解説
正解:1.1km
縮尺1:25,000では地図の1cmが実際の250mに当たる。4cmは1,000m、すなわち1km。道に沿った移動距離と直線距離は区別する。
地図の縮尺は1:25,000。A地点とB地点の地図上の直線距離を測ると4cmだった。
正解:1.1km
縮尺1:25,000では地図の1cmが実際の250mに当たる。4cmは1,000m、すなわち1km。道に沿った移動距離と直線距離は区別する。
協定世界時(UTC)が6月1日12時のときを考える。日本標準時の基準となる経線は東経135度。夏時間は考慮しない。
正解:4.同日の21時
地球は24時間で360度自転するので経度15度で1時間。東経135度を基準とする日本標準時はUTCより9時間進んでいる。
A:河道沿いの微高地。B:その背後にある低く湿った土地。実在の地域のハザードマップではない。
正解:3.Aは周辺より高い自然堤防、Bは低い後背湿地に当たり、水害の傾向が異なりうる。
自然堤防は河道沿いの微高地で、その背後に低湿な後背湿地が見られる。高低差は浸水傾向を考える手掛かりだが、安全を保証するものではない。実地域では想定条件や堤防なども確認する。
生徒:地理情報システム(GIS)で複数の情報を重ね合わせ、高齢者が医療機関へ移動する際の地域差を調べたい。
正解:2.年齢別人口の分布・医療機関の位置・道路や公共交通の経路
利用者の分布、施設の位置、移動経路を重ねてアクセスを検討する。直線距離だけでは橋や坂、交通手段などの条件を捉えられない。
同じ地域・同じ季節の衛星画像を比較した。20年前に農地だった場所の一部が、現在は住宅や道路になっている。
正解:2.土地被覆の変化を把握し、その原因は現地記録などでも調べる。
同じ季節・範囲の画像の比較は土地被覆の変化の把握に役立つ。一方、人口移動の理由や所得などを画像だけで確定することはできない。
| 国 | 輸出総額(億単位) | 工業製品の割合 |
|---|---|---|
| A | 100 | 80% |
| B | 300 | 30% |
正解:1.工業製品の輸出額は、A国80億単位、B国90億単位である。
工業製品の輸出額は総額×構成比で計算する。Aは100×0.8=80、Bは300×0.3=90。構成比だけの大小と実額の大小は一致しない。
生徒たちは地域調査で、洪水と土砂災害のハザードマップを比べ、避難場所までの経路を歩いて点検する計画を立てた。これは調査手順を考える学習用の場面である。
正解:4.災害の種類ごとに想定を確かめ、地形や経路、施設の指定を照合する。
災害の種類によって危険箇所や避難場所の条件は異なる。地域調査では想定条件・地形・経路などを照合し、施設や道路の変化も確かめる。
ある地域では雨季の洪水と乾季の水不足が課題となり、農業・工業・生活用水の配分が議論されている。生徒たちは地域に合う対策を提案したい。
正解:3.季節ごとの水量・用途別の需要・利用者の意見を比較する。
供給の季節差、農業・工業・生活の需要、利用者の立場を合わせて調べる。地域の課題は複数の指標や利害関係から考える必要がある。
| 斜面 | 標高差 | 水平距離 |
|---|---|---|
| A | 100m | 1,000m |
| B | 100m | 500m |
正解:3.同じ標高差では、水平距離が短いBの方が急である。
傾きは標高差と水平距離の関係で判断できる。Aは100/1,000=0.1、Bは100/500=0.2でBの方が急。等高線間隔の狭さとも対応する。
生徒:世界の地震・火山の分布図にプレート境界を重ねると、地震や火山が多い帯状の地域が見られた。海溝と海嶺ができる仕組みを整理したい。
正解:2.海溝―海洋プレートが沈み込む境界
海洋プレートが沈み込む境界には海溝などが、プレートが離れる海底には海嶺などが発達する。プレート境界の性質と地形を対応させる。
| 月 | 気温(℃) | 降水量(mm) |
|---|---|---|
| 1 | 8 | 90 |
| 2 | 9 | 80 |
| 3 | 12 | 65 |
| 4 | 15 | 45 |
| 5 | 19 | 25 |
| 6 | 23 | 10 |
| 7 | 26 | 5 |
| 8 | 26 | 8 |
| 9 | 22 | 35 |
| 10 | 18 | 75 |
| 11 | 13 | 100 |
| 12 | 9 | 110 |
正解:1.北半球の夏に高温で乾燥し、冬に降水が多い地中海性気候の特徴がある。
気温は7〜8月に高く、降水は夏に少なく冬に多い。この季節変化は地中海性気候の代表的な特徴。ただし学習用モデルであり、実在の観測所の値ではない。
南アジアのある地域では、海からの湿った風が吹く時期に雨が多くなる。農家は雨の始まる時期を意識して農作業を進め、乾燥する時期には貯水や灌漑を利用する。
正解:4.季節による風向と降水の変化が、農業の作業時期や水利用に関わる。
モンスーンは季節によって風向が変わる風。降水の季節差は農事暦や灌漑などに関わる。地域内でも地形などによる差がある。
生徒:西ヨーロッパの大西洋沿岸には、同緯度の大陸内陸部などと比べて冬が温和な地域がある。緯度だけでは説明できない条件を考えたい。
正解:4.偏西風や北大西洋の暖流など、緯度以外の条件も関わる。
気候は緯度だけでなく海陸分布、海流、風、標高などの影響を受ける。西ヨーロッパでは暖流と偏西風が冬の温和さに関わる。
| 地域 | 気温 | 降水 |
|---|---|---|
| A | 一年を通して高い | 一年を通して多い |
| B | 一年を通して高い | 明瞭な雨季・乾季がある |
正解:3.A=熱帯雨林、B=サバナ
高温で通年湿潤な条件では熱帯雨林、明瞭な雨季・乾季がある熱帯ではサバナが代表的。実際の植生は人間活動や土壌などでも変わる。
生徒:作物の分布図と気温・降水の地図を比べた。しかし雨の少ない地域にも灌漑を利用した農地がある。自然条件と技術の両方から調べたい。
正解:2.温暖で水を確保しやすい条件は稲作に適するが、技術や市場なども立地に関わる。
稲作は温暖さや水の確保が重要。灌漑や品種、労働力、政策・市場も考慮する必要があり、自然条件だけで農業を決め付けない。
熱帯のある地域で輸出用作物の栽培が拡大した。生徒たちは、生産量だけでなく、働く人の収入や地域の食料供給も調べることにした。
正解:1.輸出用作物の生産が、雇用・収入と食料供給の両方にどう影響するか比較する。
商品作物の生産には雇用や外貨獲得の面がある一方、価格変動や土地利用などの課題もある。単一指標だけで地域の生活を評価しない。
| 国 | 総発電量 | 再生可能エネルギーの比率 |
|---|---|---|
| A | 100 | 40% |
| B | 300 | 20% |
正解:1.再生可能エネルギーによる発電量は、A国40、B国60の同じ単位である。
総発電量に構成比を掛けるとAは100×0.4=40、Bは300×0.2=60。比率と実量を区別する。ここでは水力を含む再生可能エネルギーとする。
ある地域が太陽光・風力発電を増やす計画を立てた。担当者は、天候ごとの発電量と、家庭・工場が使う電力の時間帯別データを比較している。
正解:4.発電の変動と需要を照合し、送電・蓄電・他電源との組合せを検討する。
太陽光や風力の発電量は日照・風などで変わる。設備容量だけで実際の発電量は決まらず、系統や蓄電なども含めて考える必要がある。
生徒:同じ企業でも、研究開発拠点と組立工場の立地が異なる。自動車産業を例に、その理由を調べたい。
正解:3.部品供給網・輸送費・労働力・市場への距離を比較する。
工業立地には輸送費、労働力、部品供給、需要地、政策などが関わる。産業の種類や生産工程によって重視する条件も変わる。
架空の製品の流れ:A国で設計 → B国・C国で部品生産 → D国で組立 → 複数の国へ販売。ある部品の出荷が止まると、D国で組立が遅れた。
正解:2.国境を越える分業が進むと、一地域の供給停止が他地域の生産にも影響しうる。
生産工程が国境を越えて結び付くと、供給の遅れが他地域にも波及しうる。完成品の貿易額だけでなく、中間財の流れにも注目する。
| 地域 | 0〜14歳 | 15〜64歳 | 65歳以上 |
|---|---|---|---|
| A | 30% | 65% | 5% |
| B | 10% | 60% | 30% |
正解:2.Aは年少人口比率が高く、Bは老年人口比率が高い。
Aの年少人口比率は30%、Bの老年人口比率は30%。構成比だけでは人口の実数は比較できない。教育や医療などの需要を考える際には総数も必要。
ある市では出生数が死亡数を下回っている一方、他地域から転入する人もいる。生徒たちは、人口全体が増えるか減るかを調べたい。
正解:1.出生・死亡と、転入・転出の両方を分けて調べる。
人口変化は自然増減と社会増減に分けて考える。同時に転入があっても、死亡や転出が多ければ人口は減ることがある。
ある大都市では雇用が集まる中心部の住宅費が高く、郊外から通勤する人も多い。地区によって公共交通や上下水道の整備状況が異なる。
正解:4.雇用・住宅費・交通・サービスへのアクセスを関連付ける。
都市への人口集中には雇用などの吸引要因があり、居住には住宅費や交通条件が関わる。都市内の地区差や人々の立場も考える。
同じ駅から二つの施設へ移動する。施設Aは直線距離が近いが、川を渡る橋まで迂回する必要がある。施設Bは直線距離が遠いが、駅から直通バスがある。
正解:3.直線距離の短さだけでなく、橋や道路、運行頻度を含む移動時間を比較する。
地図上の直線距離と実際の到達時間は異なる。河川・橋・道路・運行頻度などを考慮したアクセスの評価が必要。
生徒:地域の特色を国別の平均値で比較していたが、同じ国でも沿岸部と内陸部で産業や人口集中に違いがあると気付いた。
正解:3.国別統計に加え、地域内の産業・民族・生活などの差にも注目する。
国単位の集計は便利だが国内の地域差を隠すこともある。目的に合う空間的な範囲を設定し、複数のスケールで比較する。
西アジアの一部の沿岸都市では、海水淡水化を利用しながら都市の水需要に対応している。生徒たちは、乾燥した自然環境と都市生活の関係を調べたい。
正解:2.乾燥への対応と都市の発展を、水資源・エネルギー・財政などの関係から考える。
乾燥地域の水利用には地下水、貯水、海水淡水化などがある。資源・技術・資金や需要を関連付け、地域差を踏まえて考察する。
北アメリカの農業を調べると、大規模な機械化農業が見られる地域がある。生徒たちは、地形だけでなく生産・輸送・販売の仕組みも調べることにした。
正解:1.自然条件に加え、機械化・農地規模・輸送と市場の条件を調べる。
農業地域の形成には自然条件と経済・技術・流通条件がともに関わる。同じ国でも乾湿や気温、市場までの距離などが異なる。
ヨーロッパの国境地域で、隣国へ通勤する人や国境を越えて部品を運ぶ企業が見られる。地域統合と人・物の移動を調べたい。
正解:4.国境を越える通勤・物流や制度の違いが、地域の結び付きにどう関わるか。
地域統合は移動や市場の結び付きに関係するが、言語・産業・所得などの地域差は残る。EU加盟国とユーロ導入国は同じ範囲ではない。
生徒:二つの資料で同じ都市の人口が大きく違った。片方は市域の人口、もう片方は周辺を含む都市圏の人口だった。年次も異なっていた。
正解:4.統計の年次・範囲・定義をそろえ、比較できる条件を確かめる。
行政上の市域と、通勤などのつながりから定める都市圏では集計範囲が異なる。同じ語でも定義や年次を確認する必要がある。
| 観光地 | 春 | 夏 | 秋 | 冬 |
|---|---|---|---|---|
| A | 20 | 60 | 15 | 5 |
| B | 25 | 25 | 25 | 25 |
正解:3.Aは季節による変動がBより大きく、繁忙期・閑散期への対応が課題となりうる。
AもBも年間合計は100万人。Aは夏60万人・冬5万人と季節差が大きい。客数と消費額、雇用などは別の指標として調べる。
生徒:国別に公用語を色分けした地図と、家庭で使う言語の地域別調査を比べた。同じ国の中でも複数の言語が使われる地域が見られた。
正解:2.国境と、言語や宗教などの文化の分布が一致するとは限らない。
国境を越えて言語や宗教が広がる一方、一国内にも文化の多様性がある。分布図の分類・集計単位と人々の実際の暮らしを区別する。
生徒たちは公共交通の改善案を考え、人口分布・利用実績・運行費を調べた。高齢者、通学生、事業者などから異なる意見が出された。
正解:1.調査結果を複数の立場から照合し、効果や負担を検討して提案を見直す。
探究は問いの設定、資料収集・分析、考察・提案の過程を往復する。自説に反する資料や利害の異なる人々の意見も検討し、提案の妥当性を高める。